家族が遷延性意識障害に③
大病院に到着。
朝5時くらいなのに患者が何人かいました。
母から「救急車の中で少しだけ心臓が動いたけどまたダメになった」
と言われ、
父が運ばれた病室から救急隊員も役目を終えたように出ていき
あまり処置をする音も聞こえませんでした。
もう覚悟を決めていました。
「お葬式になるならどこに頼む?」
大変な状況だ・・・何か考えないと・・・と思った結果出た言葉でした。
しばらくすると、警察(おそらく刑事課?)が来ました。
「発見された時の状況を教えてください」
そう言われ、私が対応しました。
しばらくすると3人ほど警察の関係者が来ました。
その後、制服の警察官(地域課)が来て再度話を聞かれました。
1時間ほどたち、警察官が帰っていきました。
「もうそろそろ答えが出るんだろうな」
そう考えていると当直医から呼ばれ、部屋に案内されました。
「とりあえず今は薬の力で生きている状態です。ここからICUに入り、治療が進められていく予定です。この書類にサインを。」
輸血などの書類にサインをしてすぐに提出しました。
「生きていて本当によかった。ありがとう」
心の中で感謝しました。安心しました。
その後、一度自宅(実家)に帰ることに。
インターホンの記録には制服の警察官(交番のおまわりさん)やその他警察職員の方の姿がありました。
父は蘇生したので、その後はなにもありませんでしたが
父がほぼ死に近い状態で、「自宅で亡くなった」ということに対して事件性があるかを確認するために警察官が来ていたことが後からわかりました。
朝早くに来ていただいて申し訳ありませんでした。
そして、やさしい口調で事情を聴いていただいてありがとうございました。
今は余裕があるのでそう思えます。
ただ、当時は警察官の姿が怖く、母は今でも警察官の方が怖かったと愚痴をこぼします。
警察官の方も大変ですね笑
本当にいつもお疲れ様です。
④に続く