家族が遷延性意識障害に⑤
ICUでの治療が始まりました。
とりあえず生きていることに感謝していましたが
父は多くの点滴を受けており、手足はかなりパンパンになっていました。
心電図が乱れており、しばらく止まったりしばらく過剰に動いたり、
本当に心配でした。
それから大変だったのが不眠と仕事です。
父のようにもう朝は迎えられないんじゃないか。
その不安は数年たった今でも同じです。
金縛りにあったときなんかは必ずその状況で夢を見ます。
次に仕事ですが
当然、仕事は通常通り出勤しなければなりません。
私も事情は職場に話しましたがまず自分の仕事が落ち着くまで(数日ですが)
出勤しました。
その後、半日有給を沢山いただいて父の世話と仕事の両立を目指しました。
母も数年前に病気を患い、病弱ですので私がいなければならないと思い
休みは多めにいただけました。
これからどうなるか。
父の容体がどうなるか。
不安のまま仕事との両立に奮闘する毎日でした。
そうこうしていると
医師から気管切開をしますと言われ書類を書きました。
気管切開のテープ?を病院のコンビニで買い、
父親のおむつを大型スーパーに買いに行きました。
ティッシュ等も持って行ったと思います。
無事ICUから普通の病室に移動できるように
家族みんなで願っていました。
⑥へ続く